アスベストJAPAN

アスベストの分析・調査(採取方法・建材の分析方法)

建材中のアスベスト含有率測定方法(JIS A1481

石綿障害予防規則の改正に伴って、建材中のアスベスト含有率測定方法が変わろうとしている。

従来は「アスベスト含有率1重量パーセント」がアスベストを含む建材か否かの分かれ目であったが、今後は「0.1重量パーセント」を越えるとアスベストを含有する建材として扱われ、規制対象となる。

分析方法も変わり、今まで使われた「建築物の耐火等吹付け材の石綿含有率の判定方法(基発第188号)」「建材中の石綿含有率の分析方法(基安化発第0622001号)」という二つの分析方法は廃止される予定であり、今後は「建材製品中のアスベスト含有率測定方法(JIS A1481)」が唯一の測定方法となりそうである(例外規定あり)。

現在、「アスベスト含有率0.1重量パーセント」を測定できる分析方法はJIS A1481だけであり、従来より詳しく調べるためには煩雑な操作を必要とするJIS法によらざるを得ない。

問題は、今までアスベストの含有を調査して「アスベストを含有していない(アスベスト含有率1パーセント以下)」という調査報告書を手にして、アスベスト問題は解決したと考えていた現場の担当者たちであろう。

アスベストの規制基準が変わったため、再度調査せざるを得ず、その費用の捻出に頭を抱えているのではないだろうか。

また、分析機関においては、「精度良く、0.1パーセントを測定できるのか」という問題があり、厚生労働省から出るであろう通達がどのように示されるのか、すべてそれ次第となりそうである。

建材を調べる(採取方法)

建材(吹付け材・成形ボードなど)に含まれるアスベストを調べるために、先ず建材の一部を採取する必要があります。

採取方法は、「建築物の解体等に係る石綿飛散防止対策マニュアル 」(53ページ)などによって行うが、万一アスベストが含まれていた場合、この採取によってアスベストを飛散させてしまう可能性もある。そのため、採取時には必ず保護マスクを着用して行うことが肝心であり、また、その後採取箇所を保護する必要もある。

ネット上では、粉じん用簡易マスクを着用して採取するよう勧めている内容の記載も見かけるが、絶対にそのような簡易マスクを使用しないでほしい。

粉じん用使い捨て簡易マスクは、アスベストに対して全く無防備だからである。

個人で(または分析機関以外の方が)アスベストを含むかもしれない建材のサンプルを採取するなら、最低でも「レベル3」のアスベスト用マスクを着用して、マスクの着用方法をよく確認してから行う必要がある。

個人で採取するにもそれなりの費用が掛かるが、専門の分析機関等に採取を依頼すると経費も掛かるが、すぐには対応が出来ないと言われるケースも考えられる。

特に今年の秋から法律が改正になり、0.1パーセント規制が実施されると一段と分析機関が込み合うことが予想される。

繰り返しになるが、健康を考えアスベストを分析しようとして、アスベストに曝露される愚は避けて欲しい。

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